信頼関係のある介護は安心感がある

ケアログ 信頼関係のある介護は安心感がある

人間は誰しも欲求を持っているものですが、どの人も共通して最初に求めるものとして「生理的なこと」「安全・安心」があります。介護職は仕事的に対人関係を避けては通れない仕事であるため、上記のことを意識するだけでもコツをつかむのが早くなります。介護する人は十人十色ですので、担当する人の分だけ「コツ」というものが存在することになります。それでも大変にならない方法は、信頼関係を築くことです。信頼関係は安心して介護を受けてもらううえで非常に大切で、それを早期に築くことで状況が見る見るうちに変わってくることもあります。技術的には相手の話を否定せずとりあえず聞いてあげる「傾聴」。そして「そうだね」と相手の話に沿って相手の意をくむ返事をしてあげる「共感」が大事です。人の悪口ばかりいったり、自己否定的なことばかりいったりする人もいるなかで、ストレスがたまることも多いと思いますが、信頼関係を築く第一歩としてここは外せません。また、この方法をとることによって相手の気持ちを汲み取りやすくなり、そのことに対する配慮が取りやすくなります。

特に高齢者は、昔できていたことが加齢によりできなくなってくることに少なからず苛立ちや気後れを感じているものです。気持ちよく介護を受けてもらうためにも、気持ちは最大限尊重してあげたいものです。そこで「スモールステップ」という技術も役に立ちます。目的を達成するまでの過程をいくつかに分解して、できるところを段階を踏んでやってもらう方法です。無理強いをしてしまいそうになった時は、非常に有効です。